「やまひら」について

福岡の柳川で創業して100有余年。
自社工場での海産物の加工・製造を強みにしています。
福岡の柳川で創業して100有余年。
自社工場での海産物の加工・製造 を強みにしています。

手作業で丁寧に加工する技術と
製造体制。

製造分野において、手作業による丁寧な加工技術と確かな製造体制が求められる場面が増えています。機械化が進む中で、人の手が持つ繊細な感覚と経験に基づいた技術は、製品に特別な価値と魅力をあたえます。完成した商品の品質だけでなく、製造過程全体における細部へのこだわりを持って、一つひとつの工程を丁寧に行います。

こうした手作業は、製造体制の中で高度な管理が行われているなかで可能になります。製品の仕様や品質基準を遵守しながら、技術と経験を持った専門スタッフにより個々の製品が最高の状態で仕上がるよう心を込めて加工を行っています。このような製造体制の確立により、手作業の強みが最大限に引き出され、やまひらならではの個性と温もりが宿る製品が生まれていきます。

やまひら第2水産工場外観写真
スタッフ作業風景
工場内の手作りの様子
工場内の製品製造の様子

近年の有明海が抱える課題を
プラスに転じる。

むつごろう、わらすぼ、くつぞこ ―有明海は見た目もユニークな魚がたくさんいる海産物の宝庫です。しかし、魚類漁獲量は1987年の約1万3000tをピークに減少の一途をたどり、2018年には約2450tに。残念ながら回復の兆しはありません。

この逆境に負けないために、当社は海産物の加工・製造を本格的にスタートしました。オリジナル商品は数々のメディアでも取り上げられて、話題になっています。

わらすぼを加工した「エイリアンセット」画像
有明海 県別の魚類漁獲量グラフ
わらすぼを加工した「エイリアンセット」画像

海産物の鮮度やおいしさを長期維持するための充実した設備。

海産物の製造において、品質を保ちながら消費者に安全で新鮮な商品を届けるためには、充実した製造設備が欠かせません。特に、製造過程での各種設備の充実は重要な役割を果たしています。

海産物がもつ自然の風味や栄養価を保持しつつ、製品内の微生物を取り除くことで、消費者が安心して摂取できる品質を確保します。また、最新の技術を取り入れることで、食材本来の味わいや食感を損なうことなく、衛生面でも高い安全基準を満たすことが可能となります。

真空パック技術やガス置換シール機などは、空気に触れることによる酸化や品質劣化を防ぎ、海産物の鮮度を長期間維持するために不可欠。真空状態や脱酸素による保存により、素材の香りや風味が保たれ、最適な状態での流通と保存が実現。こうした製造工程の一貫性と高品質な管理体制により、海産物の新鮮さと安全性を保ち、商品が届けられます。

工場内の設備写真

お問い合わせから納品まで、
全体の流れ

お問い合わせいただいてから詳細をお伺いして、どのような形で加工するのがベストか考え、商品の企画提案をさせていただきます。お客様が商品を手に取ったときの気持ちをイメージしながら、やまひらの商品ならではのパッケージデザインにもこだわりを持って取り組んでいます。

全体の流れの図

加工・製造の流れ
(一例)

海産物の加工・製造は、新鮮な素材を安全に消費者のもとに届けるために、細心の管理のもとで行われています。主な加工・製造部分の工程として、以下のような流れとなり、新鮮さと安全性を最優先に、複数のステップを経て細かく管理されています。各工程の徹底した品質管理により、海産物の美味しさを損なわずに届けることができ、長期間保存可能になる、プラスの価値を生み出します。

商品画像
  • 1. 原料の受け入れと検品

    新鮮な海産物が漁港や市場、養殖場から届いた際に、まず品質チェックが行われます。温度管理や異物の混入がないか、またサイズや重量などが基準に合っているかなどを厳格に確認し、品質基準に適合するものだけが次の工程に進みます。

  • 2. 洗浄と一次処理

    受け入れた海産物は、冷水や塩水で丁寧に洗浄され、仕上げ水としてオゾン水で表面の汚れや微生物を除去します。魚の場合はウロコ取り、貝の場合は殻の処理など、各素材に適した処理が施されます。

  • 3. 滅菌処理

    安全性を確保するため、全工場内は夜間、オゾン発生器にて除菌・消臭を行い、作業にいたっては最新の滅菌設備を使用して菌や微生物を取り除きます。この工程により、食材の風味や食感を保持しつつ、長期間の保存が可能になります。滅菌には高温加熱、スチームなどの手法が一般的です。

  • 4. 包装と真空パック、脱酸素パック

    衛生的な環境下で加工された海産物は、真空パック機や窒素ガス充填シール機等を使用して包装されます。真空状態や脱酸素にすることで酸化を防ぎ、鮮度や品質の劣化を抑えることができます。また、商品によっては個別包装や冷凍対応パッケージ気密性容器に密封し加圧加熱殺菌(レトルト機)を使用し、消費者にとって使いやすい形態に仕上げます。

  • 5. 冷凍フレッシュパック

    加工製品もしくはパッケージされた製品は、最新急速冷凍冷却装置にてより生に近い状態で凍結されます。

  • 6. 冷蔵・冷凍保管

    冷凍もしくはパッケージされた製品は常温冷蔵または冷凍保管され、出荷までの間に鮮度が落ちないよう管理されます。冷蔵・冷凍施設では、温度や湿度が一定に保たれており、消費者に新鮮な状態で届けるための保管が徹底されています。

  • 7. 出荷と配送

    最終チェックを行った後、出荷が行われます。配送時も温度管理がされた専用のトラックで輸送され、品質が保証された状態で委託先や消費者のもとに届けられます。